打合せやお昼でいろいろなお店(カフェ=喫茶店や定食屋さん)を利用しています。なじみのお店になると、店員さんと楽しい会話が弾みます。その際に、お店になにか小物があると、会話のきっかけになります。そんな小物たちを紹介しましょう。
①とってがおたま
ひらがなばかりで書くとなんのことか良くわかりませんね。漢字とカタカナで書いてみましょう。「とってがおたま」→「取っ手がオタマ」
つまり、ドアを開け閉めするときの手で触るところが、料理で使うオタマを使っている古民家カフェを見つけました。
これです。
ちょっと暗くてわかりずらいのですが、左のドアの取っ手がオタマです。昭和時代の観光地に最近オープンした古民家風なおしゃれなカフェです。毎週曜日によって料理人が変わって全く趣の異なるランチが提供されます。たとえば、月曜日特製カレー、火曜日京料理おばんざい、水曜日創作料理などといった感じです。
ちなみに、このお店には、「お花畑」という部屋があります。この部屋に行くときは、「お花を摘みに行きます」と言います。登山用語です。
←ちょっと見ずらいですが、「お花畑」と表札がある部屋です。
②お勘定場にとんぼ
こちらの喫茶店も古くからあったお店が、新しい若い夫婦が切り盛りするおしゃれなカフェに生まれ変わりました。あるとき、お勘定場にとんぼがとまっていました。
とんぼの口先の1点で、絶妙なバランスをとって瓶のふたにとまっています。不思議な光景です。思わず写真を撮らせてもらいました。このトンボを見て、ある工務店の社長さんが作ったトンボがこれです。
こちらのお店では、ただいまトンボの置物(小物)がブームになっています。
③個体認証書つきの魚がおよぐお店
よくステーキ屋さんなどで、本日の牛の個体認証書という感じで、玄関に張り出されていたりします。お肉のトリーサビリティとでもいえる品質の証です。ある地方都市の駅前にある喫茶店にはいるとこんな大きなお魚が泳ぐ水槽がドーンと鎮座ましています。アジアナロワナというシンガポールから輸入された希少な魚だそうです。
そのうえ、このお魚の個体認証書があるのです。えっ、お魚に個体認証書がついているの?びっくりして写真を撮らせてもらいました。
店主いわく、3年ほど前に輸入してこの水槽で飼っているそうです。1週間に一度、水は1/3を入れ替え、2ケ月に一度は砂や石を洗ってお世話しているそうです。輸入したときは体長16cmだったのが、いまでは60cmをゆうに超えています。20年ほど生きるそうで、これからもこのお店の看板娘(?)として生きていくと思います。店主がいろいろと知識を教えてくれました。
ランチも美味しくて、居心地の良い喫茶店の小物?(小動物?小魚?)でした。ディスプレイのなかにも、アジアナロアナの細密画がさりげなく飾ってありました。夜はアジアナロアナがなまめかしく泳ぐ素敵なバーになります。
④梁の継ぎ手にすごい技術をみることができるカフェ
この地方都市では、丘の上というエリアがあります。丘の上に古くからある酒蔵をカフェに改造したお店がオープンしました。外観からもかなりのクオリティが期待されます。
もちろん料理はすばらしい創作料理。ゆでたまごの白身のところがピンクに染まっているという不思議な料理。しその葉で浸したと店員さんは言っていましたが、そんなに手間暇かけているんだと噛みしめていただきました。
さて、このカフェで見つけた小物いや大物が天井の梁部分の継ぎ手の技術。
ひとこと、スゴイ!日本古来の伝統木造軸組みの技がみえます。大きな酒蔵の梁に感動してしまいます。こんな技術はいまの家づくりでは必要がなくなっていると思いますが、大きな地震や風雪に耐えてきた大工さんの技術は本当にスゴイと思います。
⑤電灯に人がよじ登っている森の中のカフェ
こちらのカフェも小物ではなく大物かも?電灯に人がよじ登っています。おじさん、大丈夫?と声をかけたくなるような精巧な人形です。長野県の有名な温泉街を通り過ぎた山裾にひっそりと佇んでいるカフェです。
こちらのカフェは、ホットケーキが有名です。私も子供のころ、母親に連れられてよく行った思い出があります。
※普段と違う雰囲気のカフェで社員と語らうことで、また違う発想やアイディアがでてきます。私たちは、飲み物や食べ物にお金を払っていると錯覚してしまいますが、実はそのお店の空間にお金を払っているのでしょうね。そこで新たなる発見があると、店主や店員さんに声をかけてその言われなどを聞き出すと、また新たな発想が浮かびます。新たな会話、発見も求めているのかと思います。