○○の星物語-2・・・青年たちの笑い声が響く中山間地(ちゅうさんかんち)

2024

03.27

3年に渡ったコロナ禍では、他人とマスクなしで会話することや、日常生活空間からの移動が厳しく制限されました。しかし、今考えるとコロナ禍があったからこそ、出会えたというような人の例が皆さんにもいくつかあるのではないでしょうか?私の身近に起きたそんな物語を連載しています。今回は連載2回目です。

 

○○の星物語-2・・・青年たちの笑い声が響く中山間地(ちゅうさんかんち)

 

○○の星のみなさんは、ある時は、1人で、ある時は5~6人でと、皆自由に参加して野良仕事を楽しんでいました。職場の上司が、軽トラックをだしてくれて、牛糞を1杯どこからか調達してきて持ってきたのには驚きました。彼らも本格的に休日の農業?をやり始めました。天気の良い日には、休日の1日をまるまる耕作に励んでいく人もいました。そんな日は、コンビニへお昼弁当を買いに行っているようでした。

1年目は夏からだったので、草を刈って、耕して、畝をつくって、ほうれんそうや白菜やさつまいもなどの野菜にチャレンジしていました。

離れたところにある作業小屋で休憩しているときの青年たちの楽しそうな会話が、我が家にいても聞こえてきていました。A君をはじめとした○○の星のメンバーはその都度異なりますが、農作業のあとには、バスケットしたり、卓球したり、サッカーをしたり、テニスの壁打ちをして帰っていきました。(我が家には、そのような遊べるちょっとしたスペースがあります)

 

また、我が家では、結構独自のイベントがあります。秋には、サンマ焼きパーティ。年末には、先祖代々の石臼を使った餅つき大会。こんなイベントにも、○○の星の皆さんを招待して一緒に楽しみました。

(サンマ焼きパーティでは、フェイスシールドをつけて楽しみました)

 

 

(年末恒例のもちつき大会にも数人参加してくれました)

 

世の中は、ソーシャルディスタンス、ステイホーム、三密回避などで先行き不安な時代でしたが、考えてみると土いじり(農作業)は、精神状態を正常に保つことができる格好のレジャーだということが分かりました。

(秋には落ち葉を集めて、畑でとれたさつま芋を焼いて楽しんでいました)

 

そのうちに、収穫も終わり冬になると、○○の星の皆さんも農作業でやることがなくなり、来なくなりました。コロナ禍も2年目になり、ますます長引くことが明確になり、政府の緊急事態宣言も2回、3回と回を重ねるようになりました。

冬のある日、久しぶりに○○の星の皆さんが、A君はじめ何人か来て片づけなどをしていました。私がお茶菓子をもっていくと、一人が「村松さん、なにかほかに体を動かすことができる作業ないですか?僕たち体がなまっているので、お手伝いしますよ。」と声を掛けてくれました。

そこで私が一考して、「じゃあ、コンクリート打ってみる?」と提案しました。すると、○○の星の皆さん「えっつ、いいんですか?一度コンクリート打ってみたかったんです?やります、やります、教えてください。」

 

へぇー、今どき、こんな青年たちがいるんだという驚きとともに、私もがぜんやる気になってきました。

(次回へつづく)

 

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