アベノマスクが我が家にもやってきた(ポスティング会社の社長の見立て)

2020

06.10

4月から話題にのぼっていた、通称アベノマスクが6月9日ロックの日に、とうとう我が家にも届きました。いろいろと批判がある新型コロナ対策でしたが、わたしは、普通に「うれしかった」。なぜなら、こんな山奥の農村地帯に住んでいると、「政府はわたしのことを気にしてくれていたのね」と思ってしまうのです。まわりの独り暮らしのお年寄りなどがいる家でも、マスクどうこうではなく、政府からのプレゼントがちゃんと届いたということ自体が、喜びに代わることでしょう。

さて、折角ですので、民間ポスティング会社の社長としての今回のアベノマスク配布についての、見立てを述べてみたいと思います。

まずは、6月1日の菅官房長官の記者会見での報道記事から・・・・・

「菅義偉官房長官は、1日の記者会見で、政府による全世帯向け布マスクの配布について、1億3000万枚の調達や配送などの事業費が約260億円にのぼると明らかにした。5月29日時点の配布枚数は4800万枚で、全体の約37%にとどまっている。政府は、・・・・(中略)

菅氏は、業者との契約額について、『調達費として184億円、配送費などは76億円とみこんでいる』と説明した。

(中略)

政府は当初、世帯向け布マスク配布の関連事業費を466億円と見込んでいた。」

この配送費76億円ということにフォーカスして試算したいと思います。

①アベノマスクの配送は、日本郵便の全世帯配布システム「タウンプラス」を使って、全国の全世帯へ郵便局から配達しています。

②日本の全世帯は、約5000万世帯ありますので、単純に試算すると、

 76億円 ÷ 5000万世帯 = @152円 

となります。つまり、1世帯への配達費用は、@152円ほどかかっていることになります。(※記者会見では、1億3000万枚のマスク調達となっていますが、2枚ずつ1袋に入れられていますので、単純に2で割ると、6500万になりますが、実際は5000万世帯しかありません。この整合性は?です。)

③当社のような民間ポスティング会社が、このアベノマスクを配布した場合、いくらになるか考えてみましょう。当社の経験からすると、配布員さんへの委託費は、@20円ほどになると思います。そこに至るまでの物流費、管理費などを合わせても1袋あたり、@40円なら、受託できると思います。

④当社も加盟している日本ポスティング協同組合という団体には、全国95社が加盟しており、契約している配布員さんの総数は、28,500人にものぼります。また、95社の組合員を通じで配布できる最大世帯数は、約3000万世帯と予想しています。(組合のHPを参照)

⑤そこで、日本全国5000万世帯のうち、3000万世帯を日本ポスティング協同組合に加盟しているポスティング会社で、@40円で配布することを考えます。残りの2000万世帯へは、日本郵便がタウンプラスで、@152円で配布することを考えます。

⑥配送費の総額の試算はこうなります。

 民間ポスティング会社  3000万世帯 ×  @40 = 12億円

 日本郵便のタウンプラス 2000万世帯 × @152 = 30億4000万円  

                     合計      42億4000万円

⑦つまり、今回のアベノマスクの国内全世帯への配布に、民間のポスティング会社を活用すれば、76億円の配送費を42億4000万円に圧縮することができます。

⑧いつか日本でも、行政案件を郵便局と民間ポスティング会社が協力しながら業務遂行するといた時代がやってくると思います。

 

※日本郵便の配達単価が高いのは、法律により、郵便局は、ユニバーサルサービス(全国一律の値段設定)の商品しか扱えないからです。決して、日本郵便が法外な高い値段設定をしているわけではありません。国内全世帯配布などの案件は、日本郵便と民間ポスティング会社のいいところどりのエリア分けが一番コストパフォーマンスが良くなるのです。

以上、民間ポスティング会社の社長の見立てでした。

 

ps。仕事柄、私は、こんなことを妄想しながら、アベノマスクを受け取りました。ネットなどを見ていると、マスコミ報道とは別に、意外と「受け取ってうれしい」「品質が良い」という内容が多いのにびっくりしました。また、ブログなどの題が、「アベノマスクが届きました」ではなく、「アベノマスクが我が家にやってきました」と書かれているものが多くてまたまたびっくりしました。アベノマスクをいつの間にか、擬人化していたのです。やれやれ。

 

 

 

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